| 対象者 | 依頼者の孫娘（18） |
|---|---|
| 依頼調査 | 行方調査 |
概要
「家出した孫娘（18）を捜してほしい」と、品のいいおばあさんが訪ねてきた。その服装から、裕福な家庭であることがうかがえる。実際、後からそうだと分かるのだが…。
ある名門女子高に通っている孫娘は、すでに2ヶ月間、行方知れずという。
家出の原因は、かなり厳格な父親（46）にあった。門限は夜の7時、茶髪もアルバイトも禁止。彼女が隠し持っていた携帯電話を取り上げて親子ゲンカになったことが、引き金になったらしい。
彼女の居場所は、父親が取り上げた携帯電話の発着信履歴で割れた。電話のやり取りが一番多かったのが、風俗嬢をしている彼女の高校のOG。そのOGの勤め先の風俗店とマンションに数日張り込むことで、彼女を発見できた。
「家族が心配している。とにかく一度帰りなさい」と説得したところ、お嬢さま然とした彼女は、意外と素直にそれに応じた。
父子家庭で、仕事が忙しい父親の代わりにおばあさんが相談に来たらしいが、父親はある有名企業のエリート部長。娘の身より世間体が大事だったのではないかと、今にして思う。
実を言うと、彼女の携帯電話は風俗のスカウトマンが買い与えていたもの。彼女は2ヶ月の間、風俗店のアルバイトや援助交際で生活費を稼いでいたのだ。この事実は、伏せておくことにしたが…。
