第41回 ドライな気持ち

概要

依頼者はアパレル会社の営業マン（31）。夫婦で同じ機種、色まで同じ携帯電話を使っているという。ある朝、間違ってパート勤めの妻（27）の電話を持って出社してしまった。
「ダイヤルロックされ、シークレットモードが設定されている。余計に気になるでしょう？妻は誕生日を暗証番号にしているはずだと思って番号を入力したら、簡単に解除できたんです」
そこには、依頼者が知らない男と妻のメールのやり取りが・・・。
内容を聞いてみると、
「昨日は楽しかったよ」
「今度いつ遊ぶ？」
奥さんがだれかと密会していることは確かだ。
依頼者は毎晩7時には帰宅するという。可能性があるとしたら、奥さんがパートを休む金曜日。
早速、調査を実施すると・・
まさにドンピシャリだった。
昼、見違えるほどのオシャレをして外出した奥さんは、俳優の押尾学に似た10代後半の男と新宿の書店で待ち合わせ。そのままラブホテルに直行し、夕方5時まで延々4時間出てこなかった。
依頼者に調査結果を話すと、表情ひとつ換えずにこう返してきた。
「しばらくほっておきますよ。離婚？しないでしょう。私も私で楽しめばいいわけですから」
これがドラマなら必ずゴタゴタが起こる。ドライに割り切るのが、現実の夫婦ということか。